からふる・ぱれっと

「マキ、お前のこと好きなんだと。」


いきなりのことだった。


米村がそんなことを言ってきた。


びっくりだった。


クラス一の牧元君がうちを好きだなんて信じられなかった。


大体、牧元君との関わりって言ったら、メールでのやり取りと2回皆で遊びに行った時少し話したくらいだし…。


でも、驚いたのと同時に納得することもあった。


女子でこんなにメールしているのは、うちだけらしいし。


2回遊びに行った時なんて…。


初めての2ケツで怖がっていたうちのために、スピードを落としてくれたり。


他の皆にわざとらしく2人きりにされたり。


牧元君は一々挙動不審だったしね…。


それに友達からもなんとなくそうだろうと言われてたし。


「おい!」


「?!」


そんなことを考えいると米村に腕を引っ張られた。


「今が告るチャンスだぞ。…お前もマキのこと好きなんだろ?」


えっ…?

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