からふる・ぱれっと

牧元君はゆっくりとうちの方を向いた。


「好きです。」


牧元君はびっくりした後、「俺も好き!」と大きな声で返してきた。


「マキ、よかったな!」


牧元君は頭をぶんぶんと縦に振った。


その日から、うちらは恋人同士になった。


次の日には、学校来た瞬間、牧元君は挙動不審だし、ピンクオーラ全開だった。


分かりやす過ぎる牧元君のせいで、クラス公認カップルになってしまった。


牧元君のことを知っていくうちにうちはだんだんと牧元君に惹かれていた。


気付けばうちはいつの間にか、牧元君を好きになっていった。


好きになっていくうちに、付き合い始めた頃の後悔とかも気にならなくなっていた。


やっぱり少々、牧元君と自分は不釣り合いだなぁ、なんて思うこともあった。


けど、牧元君からめちゃくちゃ愛されているのを感じるたび、そんなことはどうでもよくなった。


この幸せはずっと続くと信じてた…。


本当の意味で彼をちゃんと理解するまでは…。

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