【短】ひこーき雲
「うん!!またね!!」
彼女は笑って教室に入って行った。
俺は携帯のメモリに入った『仲口綾』のデータを見ながら教室へ向かう。
「あっ、大地〜先に食ってるぞ…って、お前顔キモい。」
「は?何でだよ。」
俺は携帯をたたんでズボンにつっこんだ。
「にやにやしてる。良いことでもあったのか?」
俺は口を押さえてから「別に…」と言った。
その日の午後の授業は、ほとんど空を見ていた。
飛行機雲が出ていたら、彼女に教えてあげようと思ったから。
でも、現れることは無かった。
彼女は笑って教室に入って行った。
俺は携帯のメモリに入った『仲口綾』のデータを見ながら教室へ向かう。
「あっ、大地〜先に食ってるぞ…って、お前顔キモい。」
「は?何でだよ。」
俺は携帯をたたんでズボンにつっこんだ。
「にやにやしてる。良いことでもあったのか?」
俺は口を押さえてから「別に…」と言った。
その日の午後の授業は、ほとんど空を見ていた。
飛行機雲が出ていたら、彼女に教えてあげようと思ったから。
でも、現れることは無かった。