【短】ひこーき雲
「うーん、うーん…。」
俺の前で彼女がうなりながら悩んでいる。


「…どうした?」


「どっちにしようか迷ってて…。」

そう言って俺の前に差し出されたのはストラップ。


両方ともデザインがカッコいい。
彼女はセンスが良いみたいだった。


「あ〜、これは迷うね。送る相手の性格は?」


「えっと…明るくて、いつもふざけてて、いつも笑ってる人。

しかも…バカ。」

言葉とは裏腹に彼女の表情は、やわらかくて、その友達に少し嫉妬した。
< 15 / 29 >

この作品をシェア

pagetop