【短】ひこーき雲
「俺さ、飛行機雲が好きって言ったけど

あれ、嘘だから。」


「え…嘘?」


「うん、嘘。ごめんね?


だから…飛行機雲の写真とか送らなくていいよ。」


呆然とする彼女。


「それに、君には陽介がいるだろ…?」

頭の中で考えるのと、実際に声に出すのとは違う。


声に出した方がショックは大きかった。
彼女は、陽介のものだと実感させられる。
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