【短】ひこーき雲
「……は?」


「私は……

谷川君のことが好きなんだよぉ…」

彼女の目には涙が溜まっている。


「えぇ!?

だって…陽介のこと『大切な人』って言ったじゃん!!」


「私が谷川君を好きになったのは…陽介から谷川君の話を聞いたから。

陽介が居なかったら、私は谷川君を好きになれなかったかもしれない。


だから陽介は『大切な人』なの……。」


「………。」
彼女からの言葉に照れてしまって何も言えない。


「それに…私だって飛行機雲それほど好きじゃないんだよ?

谷川君が先に好きって言ったから、私も好きって…。」
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