【短】ひこーき雲
すると、綾は顔を真っ赤にして

「不意うち〜〜

ズルイ!!」

と、俺の胸に顔を埋めた。

《やべ……!!めっちゃ可愛い…。

頑張れ〜俺の理性!!!!》

自分にエールを送っていると、屋上の入り口に人影が見えた。


「……。

こそこそしてないで出てこいよ、陽介!」


「へ…!?陽介!?」
慌てて離れようとする彼女の体をぐっと、更に強く抱き締める。


「あちゃ〜ばれてたか!!」


「当たり前だ、バカ。」


「あ、あの!!谷川君…離して?」

見ると、綾は顔を真っ赤にしている。

しぶしぶ離すと、彼女は手で顔に風を送った。


「良かったな〜綾!!」


「うん!!相談のってくれてありがとね。」

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