【短】ひこーき雲
「飛行機雲かぁ…。」
そう呟いたと同時に誰かが背中に乗っかってきた。


「うぉ!!危ねぇ!!」
何とか前に倒れるのを持ちこたえる。



「おいおい大地君!!君はなぜ、毎回体育の時だけ早いんだい?」


「うっせぇなぁ…。てか、降りろよ陽介。」


「冷たいなぁ。あ!!飛行機雲じゃん!!」

俺の背中から飛び降りて、はしゃぐ陽介に気づかれないよう、もう一度彼女へ目を向ける。


すると彼女と目が合った。

胸の鼓動が速くなる。
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