茶色の昼下がり


「こんにちは、」

「こんにちは…」


警戒心丸出しの私と茶色い髪の毛の男の子。


「ふふ、そんなにびっくりしないでよ」

「だ、だって…」


いきなり脅かされたり
手を引かれたりしたら警戒するのは当たり前。

警戒心丸出しの私に茶色い髪の毛の人はこう言った。







「きみ、ハンドルネーム“ひな”ちゃんでしょ?」






「へ?」

「“やま”だよ、昨日もチャットで話したじゃん」

「え、え…やまさん…?」







「うん、やまだよ。」

「わ、わ!」

「昨日屋上くるって言ってたもんね」

「あ、はい!」

「もしかしたら地域別のチャットだったしこの高校かもって思ったんだ」



てことは勘で私をひなだと思ってたってこと?


「君の名前は?」

「あ、山瀬日和です」

「ぶっ!」


私が名乗ると茶色い髪ryは
飲んでたジュースを噴出した。
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