キミに真心をこめて

遥の母親に全部話して、何だかスッキリした。


俺のこの話を、遥の母親は時に頷きながら聞いてくれた。横にいた渚は、また下を向いていた。


『そういう事だったの…。夢にあの子が出てきて、正直死んだのかと思った??』


死んだって…。普通、母親がそんな事聞くかよ。


『あー…。はい。でも、遥から手紙が来て…。』


『ありえないよ!!!』


そこで、話を遮るほど大声を出したのは渚だった。


『はる姉ちゃんが…あの姉ちゃんが手紙を出すなんて、絶対にありえないよ!!!だって姉ちゃんは…!!!』


『渚。やめなさい。』


いったい今のはなんだ??


遥が手紙を出すのはありえない??


だって姉ちゃんはって…。その言葉に続くのはなんだ。


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