キミに真心をこめて
でも、遥が元気なのはあくまで学校だけだった。
『もう嫌ぁぁぁ!!こんな生活耐えられない!!』
『は、遥!?どうしたの!?落ち着いて!!』
学校とは違い、家ではストーカー行為のストレスが爆発して、突然暴れたり泣き叫んだり…。
そんな事がしょっちゅうあったみたいだ。
『一体誰なのよー…。アドレスも番号も変えても無駄だし、道を一人で歩くことも出来ない…。』
『大丈夫だよ。お母さん達が、絶対遥を守るから!!』
『大丈夫ってなに!?この苦しみを、お母さんはわかるの!?何も知らないくせに、そんな安っぽい事言わないでよ!!!』
遥は確実に病んでいった。
おばさんは警察に何度も通報しようかと思ったらしいが、友達に知られたくないと遥が拒否していたらしい。
そして月日は流れ、七月の上旬。
その日は訪れた。