キミに真心をこめて
『はぁ!!??』
今度は洋平が大声を出した。
無理もない、俺の口から“遥”って名前が出たんだから。
『お前、それありえねぇだろ!!何で遥がここにいるんだよ!?見間違いじゃねぇのか!?』
洋平はさっきの俺みたいに混乱し、多少取り乱している。
洋平の額にも汗が滲んでいる。
『俺だって最初はそう思ったよ。人違いだって。でも、どう見てもあれは遥本人だ…。』
俺が遥を見間違える訳がないんだから。
『でも…例えそれが遥本人だとしてもだ。なんであいつがここにいるんだ??』
そう、それが問題なんだ。