キミに真心をこめて

その日、今まで以上に拒絶反応を起こす遥をなんとか連れて帰った。


家に着いたとたん、遥は導かれるかのように風呂場へと向かった。


『私は汚いから…綺麗にしてあげる……私の体。』


そう呟きながら。


遥がお風呂に入っている間、おばさんは渚と遥の父親に全てを話すことにした。


『一体何があったんだ!?渚から聞いてすぐに電話したが、全然出ないし。』


着信音にさえ全く気付かなかった。


『ごめんなさい…。ごめ…なさ…い…。私のせいで、あの子は……うぅ…。』


我慢していたものが全て込み上げてきた。


『どうしたんだ??落ち着いて、話してくれないか??』


『お母さん、泣かないで…。』


おばさんは涙を拭うと、全てを話した。


『遥がレイプさたの。』


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