キミに真心をこめて

『なっっ…!?それは本当なのか!?』


おじさんは怒りをあらわにしながらも、信じられない…そんな表情をしていたらしい。


渚はまだ幼かったから、この時はまだ意味がわからなかった。
だが、成長するにつれこの時の意味がわかるようになってしまった。


『犯人は!?捕まったのか!?』


『それが…まだなの…。』


今は折上さんを信じてまつしかない。
犯人が誰かなんて検討もつかないし、自分達で捕まえられるわけがないのだから。


『でも、遥前からストーカーにあってたよな!?犯人はそいつじゃないのか!?』


『多分ね。でも人物が特定できないと、どうしようもないわ。』


おじさんとおばさんが頭を抱えている中、渚一人がキョトンとしている。


『とりあえず明日、もう一回警察署に行ってくるわ。あの子が受けてたストーカー行為についても、もう一回ちゃんと話さなくちゃ。』


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