キミに真心をこめて
『勇一さ、最近寝てないんだろ。練習試合があるとかで土日も部活じゃん。』
『………うん。』
『疲れてんだろ。今日は部活休んでゆっくり休め。』
確かにここ二ヵ月間、あんまり寝てないな…。
授業中は先生の目が厳しくて、起きてなきゃいけねぇし。
いや、起きてるのが当たり前なんだろうけど。
『洋平、ありがとな。こんな話し聞いてくれて。』
『別にいいよ。まぁ、あれだ。夏休み部活休んで会いに行ってやれよ、遥に。』
洋平の優しい笑顔が目にしみる。
『会いたがってると思うぞ、遥も。』
『だといいけどな。』