キミに真心をこめて
コンコンッ
突然後ろから聞こえてきた、窓をたたくノックの音。
『??』
俺たちはお互い顔を見合わせ、頭にはてなマークを浮かべつつ後ろを振り返った。
そこには、いつもは優しい英語の先生がいつもとは違う顔つきで立っていた。
『君たち…授業はとっくに始まってるのよ!!早く席に着きなさい!!』
頭に怒りマークを浮かべた先生が、窓を割ってしまうような勢いで怒鳴るもんだから、俺たちは慌てて席に着く。
『全く…あんた達は…。』
ぶつぶつ言いながらも、授業を始める先生。
今朝のことがあったせいか、いまいちやる気が出ない。
さっきの洋平の言葉に甘えて寝るかな。
俺は机の上に置いてあった鞄などをどかし、自分の寝るスペースを作る。
さっき怒られたばかりにも関わらず、そのまま堂々と寝てしまった。