キミに真心をこめて

『もう…駄目なの…。さようなら…勇一…。』


泣きながら、時に嗚咽を漏らしながら、小さな声で遥はそう告げた。


駄目??さよなら??


『おい、何言ってるをだよ!!駄目って…さよならってなんだよ!!』


つい大声で怒鳴ってしまった。


でもそんな怒鳴り声にも動じず、真っ赤な目でこっちを見る遥。


『もう時間だね…。ばいばい…。』


その言葉とともに、静かに消えていく遥。


『おい、ちょっと待てよ!!遥!!』


俺が手を伸ばす頃には、遥はすっかり消えていて


『…いち…ゆ…い…。』


代わりに、聞き慣れた声が俺を呼ぶ。


ズキッッ


その瞬間、激しい頭痛がして目の前が闇に消えていった。

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