キミに真心をこめて
『今日はもう寝るから、夕飯いらないや。』
『今日はコロッケよ。本当にいらないの??』
具合悪いって言ってるのに、油もの食わせようとすんなよ。
『ごめん、いらない。じゃあ俺は寝るから。』
母さんはキャベツ切りすぎたわー、とか言いながら夕飯のの準備を再開した。
『あ、母さん!!』
『なぁに??やっぱり夕飯食べるのの??』
俺はどうしても、ある事を確認したかった。
『俺宛てに…手紙とかきてないよね??』
『手紙??きてないわよ。』
今日もきていない。母さんは、何で毎日手紙がきてるか確認するのかしら…と独り言を言いながら、キャベツ切りを再開した。
部屋に入るとこもった匂いがして、ますます具合が悪くなる。
窓を全開に開けると、冷たい風が吹いてきて少し気分が良くなった。