キミに真心をこめて
『遥!?!?!?』
ゴチンッッ
『『痛っっっっ…。』』
思わず飛び起き、その瞬間何かとぶつかった。あまりにもの痛さに、額は赤く腫れあがり、一気に目が覚めた。
てか、一体何とぶつかったんだよ!?
ふとベットの横を見ると、頭を抱えてうずくまっている、よく見慣れた姿。
『洋平…??お前何してるの??』
『お前さぁ、何してるのじゃねーよ!!』
同じく腫れた額を手で抑えながら、よろよろと洋平は立ち上がった。
よほど痛かったのか、涙目になっている気がする。
『お前に話が合ったから、学校行く前にお前の家寄ったんだよ。そしたら勇一寝てるしさぁ。おばさんに頼んで家あげてもらって、起こしてたんだよ。』
時計を見るとまだ七時。俺はいつも七時半に起きている。
貴重な三十分を無駄にした…第一、こんな朝早くから何の話があるんだよ。