キミに真心をこめて
『え??別にいいけどー…。』
顧問に謝りに行きたかったが、洋平が学校をサボろうと言うのはかなり珍しい。
むしろ、初めてかもしれない。
この日は天気が良かったから、俺たちは川原の土手にチャリを置き、日向ぼっこをするように寝転んだ。
『あー、気持ちいいな。』
少し暑い気もするが、陽の光が何よりも気持ちいい。
なんかまた眠くなってきた。
『今日はごめんな。朝から家に押し掛けた挙げ句、学校サボろうとか言って。』
『朝から謝るなよ。別にいいからさ。』
そういえば、大事な話があるから俺のとこ来たんだよな。なんだろ、大事な話って。
『さっき言った大事な話のことなんだけど…。』
体を起こしながら、洋平が話しはじめる。