キミに真心をこめて
『………やっときたか、勇一。』
そう言って駆け寄ってきたのは、洋平だ。
洋平も元気ないように見えたが、どうしても気になったので、俺はすぐに遥のことを聞いた。
『なぁ、洋平。何で遥いないんだよ。それになんだよ、この暗い雰囲気。』
俺の問いに、すぐに答えようとしない。
『佐瀬くん。貴方にももう一度説明するので、席に座ってください。』
相変わらず暗い顔をした先生に言われ、俺はとりあえず席に座った。
『全員揃ったことだし、もう一度最初から話しますね。』