キミに真心をこめて
『…………はるかっっ!!』
そこで俺は夢から覚めた。
『やっぱり…夢…か。』
時計を見ると、まだ夜中の三時で、額や手には汗をびっしょりかいていた。
毎回思うが、夢にしては何かがおかしい気がする。
何かを俺に伝えようとしているようなー…。
気持ちを落ち着かせるため、公園の水道で水を飲んだ。
『まずっー…。』
見上げた空は星一つ見えなくて
最初この街に来たとき、静かで遥にピッタリだと思った。
でも違う。
水は不味いし、空は濁ってて
こんなとこ遥には合わない。
再びベンチに戻った俺は、静かに目を瞑った。
明日こそ遥に会える。
そんな気持ちを抱えながら。