キミに真心をこめて
公園を出て、右で、花壇の家かぁ。
あの母親から教えられた通りの道を進む。
『なるほど。綺麗っちゃあ、綺麗だけど…。派手すぎだろ。』
思わず口に出して言ってしまった。
だが、右を曲がった瞬間に見えた花壇は、金色で宝石みたいなのが壁に埋め込まれていて。
よくわからない花がたくさん植えてある。
その家の主が手入れをしているが、その人もなんか…。
全身宝石人間。って感じがした。
俺はそそくさと前を通り過ぎると、そこから先は一歩ずつゆっくりと歩いた。