キミに真心をこめて

『はーい。』


ガチャッ


澄んだような声を出しながら、中から出てきたのは愛しい人。遥。


に、よく似た男の子だった。年令は外見だけで判断すると十二歳くらい。


てか、え!?なんで!?俺もしかして家間違った!?


とりあえず、確認を…。


『い、池中さんのお宅ですよね??』


『はい、そうですけど。』


男の子はキョトンとした顔で答える。


良かった。とりあえず家はあってるみたいだ。


『もしかしてー…。勇一兄ちゃん!?』


ふいに少年の口から出た俺の名前。何でこの子、俺の名前知ってるんだ??


『やっぱり!!久しぶり!!俺だよ、渚だよ!!』


『なぎ…さ。渚!?まぢか!!久しぶりだな。ごめん、気付かなかったよ。』


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