不良少女の恋
「もう2度と会いません・・・。」


こんな言葉言うの本心じゃないことぐらい分かってくれるよね・・・蒼磨?


でも言わないと大切な蒼磨を産んでくれたお母さんが悲しむ。


「そう・・・。じゃあいいの。」


ようやく冷静になったお母さんは
そう言って私が、今まで蒼磨の検査が終わるのを待って座っていたイスに腰掛けた。


「蒼磨の事すみませんでした。」


もうその一言しか私には言えない・・・。


私は、病院を出た後に人の目も気にせずに大声で泣いた。



大切な人と別れるって本当に辛いことなんだね。


『今まで楽しかったよ・・・。蒼磨
ありがとう』
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