聖なる夜に
「梨佳、泣かないで。」
悠の腕の中にすっぽりとおさまった私は、悠に言われて初めて涙を流していることに気づいた。
「梨佳、聞いて。俺は梨佳のこと大好きだよ。」
「嘘よ、う『嘘じゃない。』」
私は涙が止まらない。
「りぃ、何が不安なの。」
「ヒック、ヒック…だって、最近バイトばっかだし、メールも必要最低限だし、キスもしてくれないし、しかも私さっきの会話聞いちゃったし、私ばっかり好きなような気がして。」
「まって、さっきの会話って?」
「悠、さっきバイトの男の子が悠に、身体が目的ってきいたとき、否定しなかった〜」