隣の男はよく見える
うちに着くと電話が鳴ってた。
慌てて出ると・・・
「遅かったね。」
と・・・
聞き覚えのある声
「有也・・・」
「何回か電話したけど出ないから心配したよ。」
「帰りに食事して来たから・・・。」
後で電話するって言ってたっけ・・・
本とに電話して来たんだ・・・
有也とは最後がメチャクチャだったからこっちとしては気まずい。
隣の男はよく見える――
それが・・私の弱点
現在も・・・改善してない。。。
これが大問題な性格だとちょっとだけ自覚したのが・・・
有也と別れるときだった・・・け。
あんなに好きだったはずなのに・・・
早々と志望校の短大に推薦が決まった後だった。
「有也先生。もう勉強しなくっていいから遊びに行きません?」
思い切って誘ってみた。
ら・・・
「いいよ。」
なんと即答でOK。
「え?本当に?」
まさかと思って聞き返す。
「ああ、その代わり今日で家庭教師は終わり。」
「終わり?」
「そう、教え子と付き合う訳にはいかないからね。」
「教え子?」
そ・・・か
そんな風でそれから二人の交際が始まって・・・