隣の男はよく見える
帰り道―――
自力でうちに辿り着けない訳じゃなかった
けど小暮くんは送ってくれた。
「今日は車で来たから。」
車で来た?
それは、こ~ゆうことを想定してでしょうか?
酔っ払いながらも頭ん中でそう問い掛ける。
このまんま小暮くんのうちにお持ち帰りか?
しばし勝手な妄想が駆け巡っていたら・・・
ちゃんとうちに到着!
車を降りて少しガックリ・・・
マンションの前で『ここでいいです』
と言ったが・・・
気が付いたらうちのドアの前・・・
カギを探していたら・・・
「さくら~お帰り~。」
案の定・・・静が顔を出した。
またですか?