隣の男はよく見える
旭の二の舞いは避けたいと酔っ払った頭で思う。
この前ほどは飲んでない。
「あ、小暮くん、あの・・・これは・・・。」
「弟さんだろ?
よかったよ。
一人だったら介抱する人居ないだろうって心配だったんだ。」
小暮くんがそう言って私を静に預けた。
「あ・・ありがとう。」
なんとかお礼も言えた。
帰ってく小暮くんの背中に手を振ってうちに入った。
小暮くん・・・
静のことを疑わなかった・・・ね。
弟・・・
言ったっけ・・・かな?
私を信じてくれてるの?
まあ・・・いいや。
「さくら~、ちゃんとベットで寝ろって。」
どこかで静の声がした。
それっきり・・・
プツリ・・・