隣の男はよく見える
それは・・・

本当に偶然

・・・

だった





土曜日の朝―――


何か鳴ってる?


目を覚ますと携帯の着信音


「はい・・もしもし・・。」

「俺だけどさくら寝てた?」


静か・・・

時計を見ると11時



「寝てたに決まってるでしょ。」


寝てる時間じゃないけど・・・

約束もない休日

ゆっくり昼まで寝てようと思ってた。



別に・・・

有也からも小暮くんからも

連絡が無いからって不貞寝ではない。




「せっかくの休みにさみしい女だなあ。」


「うるさい!
そんなことゆ~ために電話して来た訳?
切るよ!」



全く一言多いんだから・・・


ムカついたので電話を切った。


でも・・・


すぐに鳴った。


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