隣の男はよく見える
1階のカフェを素通りして駿くんに着いて外へと出た。
「ここあんま落ち着かないんで、
ちょっと行ったところにもう少し落ち着く店があるんでそこ行きましょう。」
駿くんがそう言って私の手を取った。
「あ・・・。」
思わず駿くんの方を見上げるが
「何ですか?」
ニッコリ微笑み返され
「いえ・・・。」
黙って手をつないで歩き出した。
何ですか?
この状況は・・・。
落ち着く店に行くって?
別にわざわざいいですから・・・。
マジでドキドキが止まらないですから・・・。
多分・・・私・・・顔がニヤけてますから・・・。
つないだ手から
駿くんにドキドキが
伝わっているかもしれない。
私ってば駿くんより幾つ年上だと思ってるの?
ダメよ・・ダメだから・・・。