隣の男はよく見える
昔、大好きだった人―――


また・・好きになりかけた人



だけど・・


今は・・・



「有也・・・カッコ悪いよ。

言い訳しないでよ。」




「さくら・・・。」




隣の男なんてこんなものか?




「さよなら。」


そう言って席を立った。



「さくらさん!」



駿くんに呼び止められたけどもうかまってらんない。



何がどうなっちゃてるの?



こんな展開ってあり?




有也が追って来ないのも分かってた。



ひたすら歩いた。


振り返る・・・


居る訳ない・・・か




違う・・・だけど・・・悔しいけど・・・



もしかしたら・・・って思う自分が居たのかもしれない。



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