隣の男はよく見える

「どこ行ってたのよ!」


それもまた偶然で・・・

そこに旭が居た。



「な、何なんだよ。
オレは、出張で東京行ってたに決まって・・・
おい?さくら・・お前酔っ払ってるのか?」


「酔ってなんかね~よ!」


実際に自分がどれだけ飲んだか分からない。


どっかに意識を飛んで行かせてしまいたかったから・・・。



だけど、今、旭が目の前に現れて・・・


何だか・・・救われた・・・感じ




「完全に酔ってるじゃん・・・。
目え据わってるし・・・。」



旭が何やらぶつくさ言った。


「うっさい・・・あいつら・・・
絶対・・・絞めてやる・・・。」



「おい、大丈夫か?」



「ダイジョ~ブ!もう一軒!」




その時、足元がゆ揺れた。



う・・・

気持ちわる・・・い


立ってらんない・・・



そして・・・意識が・・・



プツリ



< 201 / 363 >

この作品をシェア

pagetop