隣の男はよく見える
「それ、小暮さんからですよね。」


帰りにエレベーターを待っててそう声を掛けられた。


お隣の小暮くんのとこの綺麗な女性


「ええ・・そうですけど。」



何でそんなこと聞かれたか分からなかった。


「それ、前に私が彼に欲しいって言ったんですよね。」



どうゆう意味?

何が・・・言いたいの?



「そう・・ですか。」


返事のしようがなかった。



その言葉に隠された意味

気付く前に・・・



バチン!



彼女の平手が飛んでた。



「な・・何?」


左の頬を押さえる。



状況が・・・理解・・・できない


痛い・・それだけ




「この泥棒ねこ!あんた最低!」



ボーゼンとしてる私


怒鳴る彼女



エレベーターが来た


扉が開くと・・


旭が居た。


その異様な雰囲気に気付いたはず・・


なのに


「あ、旭・・お疲れ。」


天の助け!と思って旭に声を掛けたら


「お疲れ。」


ぶっきらぼうにそう言って

目も合わせずに行ってしまった。




そして、彼女も後は何も言わずに去って行った。



何だったの?



え~~~~~~~~~?


こんなん


あり?


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