隣の男はよく見える
「さくら・・・好きだ。」
耳元でそう囁かれて・・・
フッ・・・と
気が遠くなりそうだった。
甘い・・甘い・・誘惑
旭の中に・・・落ちて行く
その時・・・
気が付いた。
「やめてよ!
絶対にあり得ないから。」
「これだけ情熱的に返しといて?」
旭が笑って言った。
でも・・・目は笑って無い。
怒ってる?
言わなきゃいいのに勝手に口が・・・
「私は旭に興味ないから。
社内なんて身近なとこに興味ないから。」
「それって、お隣しか興味ないってこと?
まだ、目が覚めない訳?」
また・・軽蔑?