隣の男はよく見える
いろんなこと後悔―――

仕事終わらせないで帰ったこと

旭に・・・反応してしまったこと




「さくらぁ~、今日は随分早いんだね。」


ソファーで静が寝ぼけた声を出した。


「うん、朝一で本社に提出しなきゃなんない書類が出来てないんだ。
行ってきま~す。」


いつもよりかなり早めにうちを出た。


本当は土曜日に行こうかと思ったりもした、

でも・・会社に行くとあのことを一人思い出して

仕事に集中できなさそうだったから・・・。



たぶん・・・今日は大丈夫。



早めに行ってさっさと終わらせなきゃ・・・と

いつもより1時間以上早めに着いた。



ら・・・



「あれ?小暮くん?」


お隣から出てきた小暮くんとバッタリ!


「ああ・・さくらちゃん・・おはよう。」



うつむき加減で出てきたので小暮くん


私が声を掛けたとき


そう・・


ちょっと

驚いた?



そんな感じがした。


「どうしたの?
さくらちゃん、今日は早いね。」


変ね?


挙動不審?


気のせい?



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