隣の男はよく見える
クスクスと誰かが笑った声がした。
何?笑う?
人の不幸を笑うの?
恥ずかしいのと
腹立たしいの・・・
その人を見たくないけど
ムカついたので
睨みつけてやろうとそっちを向いた・・・
けど・・・
ビックリした・・・
だって・・
ドアの近くの手すりに寄り掛かりこっちを見てるその人。
背が高くってすっごいイケメン!
スーツ着てるってことはサラリーマン?
なのに何?モデルみたいな容姿。
「大丈夫ですか?」
おまけに優しい言葉・・・
睨みつけるどころか一瞬ボーっとした。
「は、はい。大丈夫です。」
そう返事して私は二コリと微笑みを返したが・・・