隣の男はよく見える

「酔っぱらってるだろ?」


「酔ってなんかないよ。
今日、そんなに飲んでないもん。」



実際は勇気を振り絞るのが難しくって

結構飲んだ。



でも、自分が分からなくなるほどじゃない。



やっと自分の気持ちに言えたのに・・


素直になって

気持ち伝えたのに



もう

手遅れなの?





「今さらなに言っちゃってんの?」


旭は笑ってそう言った。




本気にしてない。


「私は本気だよ。
本当に旭のこと好きなの。」



旭はもう・・・私を好きだって


思ってないの?





もう一度・・・



言ってくれないの?




たぶん・・



私は・・・自惚れてた・・・



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