隣の男はよく見える

そこに居たのは・・・


電車で痴漢にあった男子高校生だった。




すごい偶然!


「あ・どうも・・・。」

彼も気づいた。



なんかこれって・・・

運命の再会?????




「この間は、ホント助かりました。」

「いえいえ・・・。」


再会するなんて思ってもみなかったからビックリ。


「僕、ここの予備校に通ってるんです。すごい偶然ですね。」



偶然?・・・運命?


「そう・・・だね。私、ここの郵便局に切手買いに来たんだ。」


自分で勝手にこれは運命?とかって思っちゃたら・・・



あら・・・

ドキドキ?


まだ、エレベーターは下りてこない。


「そうですか。会社、近くなんですか?」


どうしてそんなこと聞くの?


「うん。隣のビル。」


彼は私に興味があるの?



エレベーターが来るまでの時間つぶしのちょっとした会話・・・


自分の都合のよい妄想が入り混じる。



おいおい・・・相手は高校生だぞ・・・

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