隣の男はよく見える

なにがラブラブだよ!


「そう言えば旭の彼女って隣の歯科助手だってね。

可愛いの?美人?スタイルは?」



どうしたことか私は矢継ぎ早にまくし立ててた。



「関係ないじゃん、さくらには。」



きっぱり・・・

すっぱり・・・


突き放すように旭が言った。



な、何?

その言い方!



「あっそ!それは失礼しました!

まっ、旭の彼女なんて興味ないけど。」




入社5年―――

同期の旭とこの営業所で5年―――




こんなに・・・いやな感じになったこと・・・



あったけ?



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