隣の男はよく見える


頭痛い・・・



「何であんたが居るわけ?」


そこに居たのは・・・




「つーか、何でのぞくわけ?」


「はあ?泥棒かと思ったからでしょ。すっごく怖かったんだから。」


「まさか、さくらに怖いものなんてあるわけないよね。」




「さくらって呼び捨てすんな!弟の分際で!」




そう・・



居たのは・・・弟だった。




「ったく・・・何様だよ。」


「お姉~さまでしょ!」



弟は腰にタオルを巻きつけて

「着替えるから出てけって。」

威張って言った。



「ここは、私のうちです!」



バタン!と音を立て私は洗面所のドアを閉めた。



何あいつ!



それじゃなくても、会社で旭の態度に憤慨して帰って来たてゆ~のに。



一体何しに来たわけ?



居間のソファーに横になり弟の出てくるのを待った。


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