隣の男はよく見える
脳内タイムスリップ中――――


「初めまして、隣に越してきた大内です。
よろしくお願いします。」


そう言って有也の両親が挨拶に来た時は、有也は姿を見せなかった。


当然、幼い子供じゃないから一緒に来るはずはなかった。



だから、数日、彼の存在を知らなかった。






「おはようございます。」


ある朝、うちを出たところでお隣から出て来た有也に挨拶され


「お、おはようございます。」


誰かも分からず挨拶を返した。





美形には慣れてた。


弟の静は、中学2年生だったけど既にかなりいい男に出来上がってたから・・・。



なのに有也に一目会った途端、足が歩くとゆう動作を忘れ・・・



「大内有也です。君、隣のお嬢さんでしょ?よろしく。」



180cm以上はあろうと思われる長身に爽やかな顔立ち・・・美形、

なのに笑顔はすごく親しみを感じさせて・・・




多分・・・そのとき恋に落ちた。



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