LUA-着せ替え人形に恋した俺-


俺の目の前に突然俺と同い年くらいの美少女がちょこんと立っていた。

その美少女は優美からもらった人形にそっくりだった。



「……って人形は!?」

俺が叫ぶと美少女はニッコリと微笑みながら言った。

「その人形は私です」

「え?」

「あなたが田沼俊介-タヌマシュンスケ-さんですか?」

「え?あっはいそうですが」

「やっぱりそうですか。私はルアと言います」

「ルア?そんな人形いたっけ?」

「私は父に特注で造られた人形なんです」

「は、はあ……」

何がなんだかさっぱりよくわからない……。

「ごめん、よくわかんないや」

「そうですか。明日には多分父が来てあなたにきちんと説明しに来てくれると思いますんで」

「はあ……そうですか」


「あっもうこんな時間!そろそろ寝なきゃ。おやすみルア(だっけ?)!」


「あっおやすみなさい」



きっとこれは夢だ。

人形が人間に変わるなんてあり得ない!!

寝たら夢は覚める!!

そう思っていた。


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