姫は王子の隣で

お姫様の旅

─────…

「好きな人なんてそんなすぐに出来ないよぉ」


昼休みの廊下を俯きながら涙目で歩く。


あの日からもう3週間。


つまり約束まであと1週間ということ。


今日までクラスたくさんまわったのに…


「みやのバカぁ…」

キーンコーンカーンコーン


昼休み終了のチャイムが響く。


「今日もダメか…」


小さく呟いて、教室まで走った。



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