姫は王子の隣で
「やだ」



気づけばそんな言葉が出ていた。


「それが他の女の子だったら?」


「別に…」





「それがお前の答えだろ。好きなタイプと違ったってお前は―…」

售弥はそこで言葉を切った。

「ありがとう」

售弥のおかげで大事なことに気づけた。
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