姫は王子の隣で
「僕の好きな子のタイプって知ってる?」

唐突に話し始める陽汰くん。


「うん、知ってるよ。售弥くんに聞いたから」


「そっか。じゃあ、僕の好きな子は知ってる?」




好きな子?




「いる…の?」


声が小さく震える。



陽汰くんの好きな人なんて考えたこともなかった。


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