響け、空に―
呼び鈴を鳴らす。


ピンポーン…


『はい?どちら様ですか?』孝の母である、美咲さんが出た。


「お久しぶりです。笑美子です。」


『まぁ!!笑美子ちゃん!?今開けるわ!!』


するとすぐにドアが開いた。


「寒いわねぇ〜。さ、上がって上がって!!」
美咲さんに手をひかれながら家に入っていった。


かちゃかちゃかちゃ…


美咲さんが紅茶をいれてくれている。


「本当に久しぶりねぇ…
美人になって…。」


「いえ、美咲さんにはまだまだかないません。

小学生の時が最後でしたけど、相変わらず美人ですね!!」


「まぁ!お上手ね♪
でもそういうお世辞は好きよ。」

笑顔で紅茶を運んでくれる美咲さん。

お世辞じゃないんだけどな……。


二人で紅茶を飲みながら昔の話をした。
< 11 / 182 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop