響け、空に―
小さくため息をついてクラスの扉を開けた。

皆はとっくに学校に来ていて、クラスのあちこちでは色々な話が飛び交っている。


「あっ、おはよー笑美ちゃん。最近遅くない?どうかした?」

私がクラスに入ったことに気づいた小沼さんが、心配そうに私の顔をのぞきこむ。


「ううん。何だか最近起きれなくて…」

とっさに嘘をついた。


「ふうん?私、朝起きれる方法知ってるよ!!それはね〜」


「ほら、席つけ!!小沼は高木に『授業中に居眠りしない方法』でも聞いとけ。」

ぱこんっと先生が名簿で小沼さんの頭を軽く叩いた。

小沼さんは頬を膨らませながらも席につく。

私も席についた。

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