響け、空に―
「え…これ…」


「ノート、写してないんだろ?俺の貸してやるから。」


「あ、ありがとう…」

私はノートを受け取ってパラパラとめくる。


読みやすくて…わかりやすい。


「笑美ちゃん!!写すのは後!!食堂行こう?

私飲み物買いたいから、ついてきてくれる?」


「ん。いいよ。」

席を立った時


「高木」

呼び止められた。


体が硬直する。


だってこの声は……


振り返ると、やっぱりそうだった。


「入江君………」


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