響け、空に―
空を見上げてボーッとしていると、だんだんと誰かの足音が近づいてきた。
そして、近くでピタリと止まる
その方向に顔を向けると…
「はぁっはぁっはぁっ」
息を切らした孝がいた。
「孝!!走ったの!?」
「……走った…はあっ!!」
「何で…!?」
「俺…お前が伸と付き合うことになったらすげぇ嫌なんだ。
………俺、お前が好きだ。」
「う…そ…」
「嘘じゃねぇよ。
…で、返事は?」
「……私も、好きです…!!」
孝が少し笑って私の手を引いた。
抱き締められる。